心理学

心理的時間

「シクラメン」の葉の間からひとつ小さな蕾が姿をあらわしました。昨年のいまごろ頂いた「シクラメン」ですが、もう一年がたってしまったんだなあと時の流れのはやさを感じています。

時間には物理的時間と心理的時間があり、物理的時間は、時計の針の時間であり、みんなに、一律、平等な絶対的時間です。
心理的時間は、どれほどの時間が経過したか、人それぞれが持っている自分の中での時間軸に沿っています。
人間が感じる心理的時間は、時間以外の情報量によって変化します。
年を取るにしたがって時の経つのが早く感じるという話を聞いたこともあり、私自身も実感しています。
これは10歳の1年が「今までの人生の10分の1(情報量が多い)」であるのに対し、70歳の1年が「今までの人生の70分の1(情報量が少ない)」であるからです。
時間に意識がどれくらい向いているかで、心理的時間の感じ方は変化します。例えば、楽しい時間はあっという間に過ぎるのに、つまらない時間は長く感じることがあります。
これは楽しい時間というのは、時間に意識が向いていない状態であり、つまらない時間というのは、「はやく時間が過ぎてくれないかな」と時間に意識が向いている状態なのです。
また知らない場所に出かけたときの時間と帰ってくるときの時間を比べると帰りのほうが短く感じたことがありませんか。それは出掛けるときは未知の体験であり、帰ってくるときは既知の体験になっているからです。ひとは脳の構造上、未知の体験のほうが長く感じるようにできているそうです。
4月になり進級、進学、入社へと新しい道を歩み始める方々にとって、新しい体験をすることは期待もあり不安もあり複雑な心境だと思います。未知の体験は既知の体験に繋がり、生きていく為の力になるはずです。焦らず、じっくり、体験を重ねていけるといいですね。

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