心理学

同調行動

東京・天王洲の寺田倉庫で開催されていた「バンクシーって誰?展」に行ってきました。
映画のセットを思わせる会場は今までの美術館とは違う世界観でした。
当時のロンドンやその他の町を歩いているような感覚を味わえ、撮影可能であったのもうれしかったです。

今回の寺田倉庫もそうですが、コンサートやゲームの発売前には長蛇の列ができます。
これは行列に並ぶという人々の「同調行動」に基づいていると思われます。「同調」とは他者の標準や期待に沿って、他者と同一あるいは類似した行動をとることを指します。
不確かさや不安が伴うときには「同調」することで安心感を得る、結果が悪くても「皆も同じだから仕方がない」と自分を慰める…といった側面も含まれています。
この同調行動により「バンドワゴン効果」という現象が起こり、満足感や信頼感の強化が期待できると考えられています。このバンドワゴン効果とは「ある選択を支持する人が多ければ多いほど、その選択が正しいと思い込む群集心理」のこと、いわゆる『勝ち馬に乗る』『トレンド』という意味です。
同調行動の根底には「長いものに巻かれたい」「付和雷同」といった、集団に同調して”安心感を得たい”という群集心理が働いています。
我家では大晦日の深夜から新年にかけて近くの神社へ初詣に行くことが恒例になっていますが、ここでも行列に並ぶことになりそうです。
多くの人が「来年もいい年になりますように」という期待と満足感を抱いている行列に並んで、待つ時間も楽しみたいと思います。

関連記事