10月も下旬になり、すっかり秋めいてきました。日没も早くなり、帰宅途中の空に浮かぶ月を見上げるような季節になりました。月を見上げながらふと、「宇宙にまつわる心理学ってあるのかな?」という疑問が湧いてきたので、早速、調べてみました。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)では、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在する日本人宇宙飛行士が様々なストレスの中、任務を遂行できるよう精神心理的支援に取り組んでいるそうです。
では、ISSでのストレスとはどのようなものでしょうか。JAXAによると以下の3つが挙げられています。
・地上と隔絶された環境で過ごす孤独感
・異なる文化の人々と毎日一緒に過ごす対人関係上のストレス
・危険な環境で過ごす緊張感
その他にも、宇宙空間でISSのシステム、装置などにトラブルが生じた場合、地上に比べ、宇宙での作業ははるかに大変で緻密な作業となるため、宇宙飛行士は多忙な上に作業への精神的負荷が大きくなるそうです。また、「ロボットアームの運用」も複数人で行う必要があり、飛行士同士の連携も必要になるようです。
このようなストレス状況にある宇宙飛行士への精神心理的支援とはどのようなものなのでしょうか。JAXAでは以下の5つの心理支援を提供しているそうです。
・テレビ電話による面談
・スケジュール分析、調整による疲労軽減
・コミュニケーション手段の提供
・情報の提供
・物品の提供
テレビ電話による面談は、家族や友人との面談の他、精神心理担当との面談も定期的に行われているようです。コミュニケーション手段の提供では、日本語のメール、インターネット、アマチュア無線なども提供されているとのことです。また、飛行士の嗜好品として、本やCDなど物品の提供もあるとのことでした。
宇宙空間という想像を超えた環境の中で、より高度な作業を遂行するために、心理支援が欠かせないことがよく分かりましたね。特に、家族や友人、精神心理担当との面接が定期的に行われているということに、人との対話がストレスや疲労の軽減に役立っていることが分かりました。今やAIロボットが商品化され、悩みを聞いてくれるということで話題となっています。宇宙空間でも人との対話が支えとなるのだから、私達の社会生活でも大きな支えとなるのでしょう。
当研究所では、対話を基本とし、様々な心理支援をご提案しています。ぜひ、ご利用いただければと思います。
