だんだんと暑さが和らいできましたね。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
私は最近体調を崩し、身もこころも疲れている気がしたので、河合隼雄先生の『こころの処方箋』という本を読んでみることにしました。こちらの本は、河合先生のアドバイスが小見出しで一編一編短くまとめられていて、とても読みやすい本でした。
その中でも特に印象に残ったところをご紹介したいと思います。
小見出しは「灯を消す方がよく見えることがある」です。道に迷い、暗闇になり、灯をつけて必死に探しても見当がつかないとき、あえて灯を消すことで見えてくるものもあるという内容でした。迷い人は暗闇の中で、遠くにぼぅっと灯が見えて、無事に家に帰れたのだそうです。これを読んで、うまくいかないときには、ちょっと立ち止まって、灯を消して冷静になることが大切なのだと思いました。
人と関わるときに、なんとなく自分から話しかけなければ!話題を出さなければ!という思いに駆られることがあります。それでもなかなかうまくいかないときには、ちょっと立ち止まって、相手の反応を待ってみたり、周りをゆっくりと見渡してみようと思います。気持ちに余裕がうまれて、みえてくるものもあるかもしれません。