カウンセリング

ゲーム・インターネット依存

先日、ある機関で心理学関連の研修を受ける機会がありました。テーマは「ゲーム・インターネット依存について」です。

スクールカウンセラーとして働いていると、特に保護者からのご相談で少なからず出会う問題です。

現代の私達の生活ではゲームもインターネットも自然に接するもので、それらを完全に遮断して生きていくことは難しいのではないかと思います。しかしながら、使い方によってはそれが大きな問題となることもあります。研修では、依存症についての基礎知識から、ゲーム・インターネット特有の問題点、対応方法についてなど幅広く解説がありました。

特に、ゲーム依存とe-Sports選手などのプロゲーマーの違いについて、「アルコール依存症者とソムリエの違い」を例に挙げているのが興味深かったです。どちらもお酒に接していますが、生活に支障をきたす「依存」として付き合っている人もいれば、「職業」として付き合っている人もいるわけですね。彼らの違いは、お酒に接している時の脳科学的な反応の違いがみられるほか、いわゆるプロの人ほど規則正しい生活を送り、自己管理のもと自分の専門分野としてお酒やゲームに向き合っているということでした。対象は同じでも、どのように向き合うかが大切なのですね。

ゲームやインターネットについて、必ずしもその道のプロを目指す必要はありませんが、それらに依存状態で他の生活に支障が出ていれば手を打つ必要があります。もしそういった問題がある場合には、お気軽にお声がけください。健康的な生活を維持しながら、適度な息抜きとして付き合っていくことができるよう、ご一緒に相談できればと思います。

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