みなさんは自分の気持ちを相手に伝えるとき、どんなことに気を付けていますか?伝え方によっては、自分の気持ちと違うことが伝わってしまったり、相手を傷つけてしまうこともあります。上手に気持ちを伝えることで、相手にも自分の本当の気持ちが伝わり、円滑にコミュニケーションを取ることができます。では、自分の気持ちを上手に伝えるためにはどんな方法があるのでしょうか。
自分の気持ちを上手に伝える方法の1つとして、アサーションが挙げられます。アサーションとは、相手の気持ちを尊重しつつ、自分の意見を主張するコミュニケーションの方法の一つです。自己表現には3つの種類があります。非主張型、攻撃型、主張型です。非主張型とは自分の意見をなかなか表現できず、相手に合わせたり、言い訳をしたりするタイプです。攻撃型とは、相手の意見を聞くよりも自分の意見を主張したい気持ちが強いタイプです。主張型とは、相手の気持ちを考えながら自分の気持ちも上手に伝えられるタイプです。ドラえもんのキャラクターに当てはめると分かりやすいでしょう。非主張型はのび太君、攻撃型はジャイアン、主張型はしずかちゃんの自己表現の仕方と捉えていただければと思います。
攻撃型は自己主張が強いため相手を傷つけてしまう可能性があり、非主張型は自分の意見をなかなか伝えられないのでストレスが溜まってしまう可能性があります。しずかちゃんのように、相手の気持ちを尊重しつつ、自分の意見も上手に伝えられると円滑なコミュニケーションが図れそうですよね。
それではしずかちゃんのようにコミュニケーションをとるためにはどうしたら良いのでしょうか。まずは、会話の主語を「私」に変えてみると良いでしょう。たとえば、「あなた、早くボールを貸してよ」という文章があったとします。これを言われてしまうとなんだかもやもやしますね。そこでこの文章の主語を「私」に変えてみます。「私はボールで遊びたいから、(私は)貸してくれると嬉しい」という文章にしてみました。するとどうでしょうか。相手を尊重し、なおかつ自分の意見も伝わるような優しい表現に変わります。また「嬉しい」「悲しい」など「私」がいまどう感じているのかを伝えると、さらに相手に気持ちが伝わりやすいでしょう。
上記のポイントを参考にしながら、上手に自分の気持ちを相手に伝えてみてくださいね。