心理学

温かい飲み物でホッとする

最近スーパーやコンビニなど色々なところで「〇〇珈琲店」のような名前のついた飲み物をよく見かけるようになりました。温かい飲み物の広告を見ているだけでも、気持ちがホッと温かくなるような感じがしますね。

寒い日や気持ちが落ち込んだときに温かい飲み物を飲んだり、持つだけでも気持ちがホッとするのは、脳の島皮質(とうひしつ)が作用しています。島皮質は身体内部で生じた変化を受容する器官です。内臓が温まり身体が温かくなったな、胃の不調でムカムカするな、など感情を生起したり調節したりする役割も担うとされています。身体が温かいと感じたときと気持ちが温かいと感じたときの両方で反応するため、身体の温かさと心の温かさを混同しやすく、温かいものを持ったり飲んだりしたときに気持ちまで温かくなったように感じるのです。これを身体化認知(身体の感覚が心の動きに影響を及ぼすこと)といいます。

これからまだまだ寒い日が続きますね。身体や心が冷え切っているなと感じたときには、温かい飲み物を飲んで気持ちも温かくしてみてはいかがでしょうか。

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