心理学

色の効果

普段何気なく自分が手に取る物の色を気にしてみると、大体同じような色を選んでいると感じました。クロゼットを見ると分かりやすく、自分が好きな色ってこれなんだな〜と思うことがあります。街を歩いていても、紫の服を着た女性は紫のカバンを持っていたり、水色の傘を持っている人は水色のニットを着ていたり・・・。「この人、この色が好きなんだな」と思ってしまいます。好きな色というのは、気持ちを上げてくれますが、実際どんな心理的効果があるのか調べてみました。色彩心理学では、色が人に与える影響として『心理的影響』『生理的影響』『感情的影響』『文化的影響』の4つを挙げています。

心理的な影響として・・・

色によって暗記力や認識力を高め、学習や誘導につながるとされています。例としては、対象の名前を色のイメージで覚えたり、色によって対象物の好みが分かれたりします。

生理的な影響として・・・

赤系の色は交感神経に影響を与え、やる気や情熱を引き出すと言われています。また、青系の色は気持ちをリラックスさせる効果があると言われています。

感情的な影響としては・・・

人間の感情も、色によって大きく影響を受け、黄系やオレンジ系を見ると明るい気分になり、緑系のものを見ると気分が落ち着くというのがその例です。

文化的な影響としては・・・

文化の違いによって色のイメージや効果が異なるということです。日本人は黄色に対して明るいイメージを持ちますが、キリスト教圏では「裏切り」や「不誠実」などでネガティブなイメージを持つこともあります。

このように考えると、生活の中でストレスを感じた時は、色を意識してみることも良いかもしれませんね。また、自分が何気なく手に取る物の色でその時の気持ちを客観的に観察できるのかもしれません。

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