「自分は理解されていないのではないか」との思いは孤独感を高め、時として社会的な孤立を招いてしまうこともあります。そのような場合、「〇〇するべき」や「〇〇であるべき」といった助言は相手の存在価値を脅かすように響いてしまい、相手の孤独感を助長しかねません。
そこで、大切なのが共感的理解。共感的理解とは、その人の感情や経験をその人の立場で理解しようとする姿勢で、同情や慰めとは異なります。自分の価値観を押し付けるのではなく、良し悪しはさておき、先ずは相手から見える世界を知ろうとすること。この姿勢があればこそ、相手に安心感を与え信頼関係も育ってきます。実際に私達が普段接している不登校や引きこもり傾向にある方の多くは、カウンセラーやメンタルフレンドに共感を求め、そこに喜びを感じまた安らぎも得ているように思います。
信頼関係があればこそ自分の気持ちや考え、そして夢や希望などについても素直に話せますよね。その人が本来持つ「なりたい自分になる力」を呼び起こすためにも、共感的理解はとても有効だと思います。
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