感情のコントロールの方法についてよく聞かれることがあります。誰でも気持ちの波に飲まれてしまう時はあると思います。「友達にイラっとして言いすぎてしまった」、「何をしても今は気持ちが落ち着かない」など、自分の感情に振り回されてしまった経験があるのではないでしょうか。感情を持つことは自然な反応です。でも、自分や他者を傷つけてしまうことは避けたいですよね。それには、自分の感情と上手く付き合う方法を知ることが大切です。
心理学では、感情が湧き上がった瞬間にどう行動するのかを「感情調整(エモーション・レギュレーション)」と呼びます。例えば、「イラっとしたらすぐ言い返す」のではなく、「今、私は怒っているのだな」と気づくことが第一歩。感情はコントロールするというより選び直すもの!と考えるのも落ち着く方法の1つです。でもやっぱり、イライラしているときに冷静になってその感情に気づいたり考えたりするのはなかなか難しいですよね。一旦、感情を落ち着かせて冷静になるためにはいくつかの方法があります。
・6秒ルール:怒りのピークは6秒といわれています。深呼吸して時間をおいてみましょう。
・言葉にする:「今、自分は〇〇な気持ちなんだ」と感情を言語化する。
・視点を変える:「相手も疲れていたのかも」、「自分が悪いとは限らない」など、違った視点から自分を見てみましょう。
こうした方法を身につけておくと、冷静になって自分の感情について考えるゆとりができるため感情に流されにくくなるかもしれません。
怒ったり、泣いたり、悩んだりするのも全ては、心が動いている証拠です。大事なのは、それに気づいて、どう向き合うかです。自分の感情を否定せず、少しずつコントロールできるようになると、心に余裕が持てると思います。試してみてくださいね。