心理学

記憶の仕組み

試験前に何時間も勉強したのに、テストになると「全然思い出せない」という経験はありませんか?「記憶力がないのかな・・・」と落ち込む人もいるのではないでしょうか。実は“覚えられない”のではなく、記憶の仕組みを知らないだけかもしれません。

人の記憶は「感覚記憶」「短期記憶」「長期記憶」の3つの段階があります。たとえば、授業で聞いた内容はまず短期記憶に入り、何度も繰り返されたり意味付けされると長期記憶になります。つまり覚えるには時間と工夫が必要ということです。

心理学者であるエビングハウスによると、人は学んだことの半分以上を1日で忘れるとされています(エビングハウスの忘却曲線)。そこで、復習をすると、記憶はより固定化されます。また、声に出すことや書くこと、誰かに説明をするといったアクティブな学びが記憶をさらに助けてくと考えられます。

記憶の仕組み知ると、「覚えられない」と自分を責めることではないことが分かりますね。効率よく!繰り返し!意味を持たせる!ことを実践してみてはどうでしょうか。記憶の仕組みを味方にして、前向きに勉強に役立てましょう。

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