子どもでも大人でも、褒められれば嬉しいですし、叱られれば悲しくなるのは万国共通といえます。でも、褒められる内容や褒め方によっては、馬鹿にされているように感じたり、悪意を勘繰ってしまったりと、素直に喜べないこともあります。相手が受けとめやすい褒め方を意識すると、お互いにとって気持ちの良いやり取りになるでしょう。2つのポイントを意識すると、褒め上手になれるかもしれません。
【1.具体的に褒める】
「凄いね」「良かったよ」という表現は、何を褒められているか分かりにくく、素直に喜びにくいです。そのため、「あの時の発言が分かりやすくて、良かったよ」「人前で分かりやすく話せるなんて凄いね」と具体的な場面・内容を褒めると、受け手もイメージがしやすく、受け取りやすくなります。
【2.「第三者」からの誉め言葉を活用する】
直接褒められると嬉しい半面、気恥ずかしくなったり、素直に喜べなかったりする時もありますよね。特に日本人は、遠慮がちな性格とも言われるため、「いいえ、そんなことは・・・」と気まずい雰囲気になることも。そんな時には、第三者が褒めていたことを間接的に伝えることも一つの方法です。心理学では「ウィンザー効果」と呼ばれ、当人から直接伝えられるよりも、第三者から間接的に伝えられた方が信頼性が増します。ネットの口コミもこれにあたり、企業自体の売り文句より、顧客の口コミの方が信頼感がありますよね。人を褒める時にも同じ方法を使うと、嬉しさが増すことに加え、直接褒められるよりも素直に喜びやすいのが大きなポイントです。
褒めるということ自体が、相手との関係性によって変わるため、褒め方も大きく変わるといえます。同級生や同僚、年上年下、親子と様々な関係がありますが、どのような関係においても、褒めることによって、お互いをより信頼し合ったり、尊敬し合ったりできます。人の良いところに気づいて、意識的に褒めてみるのはいかがでしょうか。かくいう私は、褒める時に気恥ずかしさを感じてしまいがちですが、気づいたことはなるべく言葉にするように意識しています。