新年度がスタートし、緊張の真っただ中にある方がほとんどでしょうか。進学、就職などにより大きく環境が変わったという方はもちろん、進級や異動により今までと違う環境にいる方も戸惑う日々だと思います。
そのような緊張状態が続いていると心身ともに消耗し、いつかは疲れ果ててエネルギーが尽きてしまうことになりかねません。そうなる前に1つだけ身につけておきたいのが、「援助要請スキル」です。つまり、「助けてくださいを伝えること」です。
援助要請の研究によると、特に中学生を対象とした研究では、非言語で援助要請を行う「情緒的表現性援助要請スキル」、教師と自分の関係を踏まえた上で援助要請を行う「社会的関係性援助要請スキル」、言語を使って援助要請を行う「理性的伝達性援助要請スキル」が高いことが学校での友人や教師との対人関係が良好であると言われています。
つまり、「助けて欲しい」ということを言葉や言葉以外で、適切な人に向けて表現することがその後の生活の適応を良くしているということでしょう。
言葉で、助けてくれそうな人に向かって「助けてください」と言えればそれは理想でしょう。しかし、新しい環境でそこまでの冷静な判断は難しいと思います。まずは、身近な大人である担任の先生、家族、職場で話しやすい先輩に伝えてみてはいかがでしょうか。
そしてすぐに答えが出なくとも焦らずに、「助けて」を続けていれば、必ずサポートしてくれる人が現れるはずです。
また、私達、援助をする専門家はもちろん、子どもと接する大人が日頃から子どものSOSには敏感になっていたいものです。言葉で「助けて」が出せない子どもはたくさんいます。でもよく見れば、何等かのサインを出しているはずです。子どもの援助要請スキルを育てるのは、こうした周囲の日頃からの気づきが大きいものです。
まずは、「助けて」と伝えてみること、そして、「助けて」を聞いたら、耳を傾けることでこの不安な時期をみんなで乗り越えていきましょう!
