日々のこと・その他

夢中になること

だんだんと寒くなってきましたね。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

私は最近編み物を、夢中になってやっています。元々ものづくりが好きで、この季節になると毎年編み物をしたくなります。先日から手を温めるハンドウォーマーを編み始めました。両手の分2つ編まなければならないので大変ですが、とても楽しいです。

さて、「夢中になること」に焦点をあててみたところ、子どもの造形活動から夢中になる体験を研究した論文(栗山、2017)と出会いました。栗山(2017)は夢中になることを「一定の時間、継続して活動に没入すること」とし、その後に我に返る様子から、まるで「夢中のトンネル」を潜り抜けるような体験とも表現していました。子どもが造形活動に夢中になっているとき、子どもは身体とものとの交流や体験から生まれる意味の流れを楽しみ、心を揺さぶり続けられるような体験をしているようです。社会心理学者のM.チクセントミハイはこのような状態を「フロー」と名づけており、楽しい活動をしながらこうした状態が継続している間は不快なことを全て忘れることができるとも述べています。夢中になる体験って大切だなと改めて感じました。

みなさんの夢中になれることってなんでしょうか。テレビや映画を見ているとき、好きな音楽を聴いているとき、本を読んでいるときなどいろいろあるかと思います。もしかしたらこれから夢中になれることを見つける人もいるかもしれません。「これをしているときは夢中になれる」ということがあったら、不安なときや疲れたときなどにぜひやってみてくださいね。

参考文献

・栗山(2017):「子どもの造形表現過程における夢中になる体験」栗山誠、教育学論究9-2、pp.99-106、2017.12.5、関西学院大学教育学会

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