心理学

”ついつい食べ過ぎてしまう”を予防するには?

今年は夏が長く酷暑続きでしたが、ようやく暑さも落ち着き、やっと秋らしさが感じられるようになりましたね。暑さで減退気味だった食欲も徐々に回復してきている方もいるのかなと思います。

しかし、美味しいものを目の前に、ついついとまらなくなると困ってしまいますね。今回は、このついつい食べ過ぎてしまうメカニズムについて取り上げ、予防法もご紹介できればと思います。

ついつい食べ過ぎてしまう行動には、「報酬系」という脳の機能が関係していると考えられます。「報酬系」とは、やる気をつかさどる神経のメカニズムのことです。何か行動したことで良い結果がもたらされると、嬉しかったり、ワクワクして、「また次も頑張ろう!」とモチベーションが高まりますね。これは、嬉しいことがあると「ドーパミン」が分泌され、この「ドーパミン」の再放出を求めて、脳がまた同じことをやりたくなるという報酬系のメカニズムが働くからです。脳が報酬(快楽)を認知、予測することで計画的に活動したり、目的に向かって努力するなど行動を制御できるのです。

しかし、この「報酬系」の機能が弱い人は、充足感を感じにくく、報酬で行動を強化することが難しいのではないかと考えられています。つまり、コツコツ努力して「ダイエットする」という効果よりも、目の前の美味しいものに飛びついてしまいやすい(ついつい食べ過ぎてしまう)のです。

防止策として、いくつか例をあげましょう。

・「食後、すぐに歯を磨く」

 食事が終わったらすぐに歯を磨く習慣をつけてみましょう。「また磨くのは面倒だな」と いう感情が防止策になります。

・「体重を毎日チェックする」

 具体的に把握することで、食べ過ぎにブレーキがかかります。

・「食事のデータをアプリで管理して振り返る」

 自分の食生活を可視化することが重要です。

 「あすけん」というアプリは、食事の記録だけでなく、管理栄養士が正しい食生活と運動 量のアドバイスもしてくれます。

また、「ストレス」は暴飲暴食を誘発する原因でもあります。

ダイエット自体がストレスにならないよう、楽しみながら、また日々の生活にもストレスがないように気をつけて過ごすことも大切ですね。

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