日々のこと・その他

万華鏡

万華鏡は誰もが一度は手にしたことがあるであろうおもちゃの一つです。筒の中に三枚の鏡が入っており、のぞき窓の反対側にある入れ物の中にビーズやスパンコールが入っていて、くるくる回すと鏡に映った少しずつ違う模様が美しく見えて、時間を忘れて見入ってしまいます。

よく見る万華鏡以外にもいろいろ種類があるのですが、ある時衝撃を受けたものに出会いました。それは、オイル万華鏡です。15年ほど前、次男は夏休みに大学病院の小児科病病棟に入院していました。小児科病棟は、長期休みなどにボランティアの方たちがイベントを開いてくれていました。その時は、工作でオイル万華鏡を作る企画でした。オイル万華鏡のキットを使い仕上げて行きます。透明のガラス管(アクリル製ですが)にガラスの粒やスパンコールやラメをお好みで入れてオイルを注ぎ蓋をして万華鏡にセットします。のぞき穴から見ると、ゆっくりとオイルの中を落ちてくる色とりどりの中身が、万華鏡の鏡を通して見えて息を飲むほど美しかった。小児病棟の閉鎖的な空間でありながら、宇宙を感じる体験でした。子供も満足げでした。

退院後調べてみると、キットは少々高価なものであったことが分かりました。当時、子どもの工作の依頼があり、安価なキットもあり試してみましたがガラス管が短くめくるめく模様というわけにはいかず、物足りない印象でした。そのためオイル万華鏡作りは断念しました。高価すぎて子供向けのイベントで使うことができなかったのです。どこかで出会ったら、ぜひお試しください。

オイル万華鏡のほかにも、ビー玉万華鏡、プレート万華鏡といろいろな種類があり、それもなかなか美しいです。デジタル画像に囲まれている今日この頃、アナログな美しさを体験することも新しい経験になるのではないでしょうか。自分で作ったもので思いもよらなかった美しさを発見する、万華鏡の楽しさはそこにありそうです。機会があったら、ぜひ体験してみてください。

ちなみに、プレート万華鏡は、「たがやすはうす」交流イベントの工作で子どもたちと制作しました。それぞれがプレート2枚に描いた絵や模様が万華鏡を通して美しい色と形を見せてくれました。のぞいた瞬間の子どもたちの驚いた表情をみて、満足してもらえたのだなと感じました。画像はこの日に参加した子どもの作品です。

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