東京教育カウンセリング研究所では、東京文理学院の生徒に向けて定期的に『相談室だよりあおぞら』を発行しています。
昨日発行したNo.2は、「5月病を予防しよう!」がテーマです。
【相談室だよりあおぞら No.2】
新年度が始まって1カ月が経ちました。新しい環境や人間関係にわくわくして過ごしている人もいれば、環境に慣れることに疲れてしまっている人もいるかもしれません。5月はゴールデンウィークもあって今までの緊張の糸がほどけて、疲れが出やすい時期。「5月病」が増える時期でもあります。今回は、5月病の予防法についてご紹介します。
5月病を予防しよう!!
5月病とは、環境の変化にともなうストレスが原因で起こる一時的な心身的不調のことです。正式な名称ではなく、ゴールデンウィーク明けに症状が出やすいことから「5月病」と呼ばれています。この時期は新しい環境に馴染もうと無理をし過ぎてしまい、誰にでもこれらの症状が現れる可能性があります。みなさんも下の表で当てはまる症状がないかチェックしてみましょう。
【5月病の症状チェックシート】 | |
o | 前より食べる量が減った。または、食べ過ぎてしまう。 |
o | 学校に行こうとすると体がうまく動かない。朝起き上がれない。 |
o | 夜なかなか眠れない。夜中に何度も目が覚める。 |
o | 以前はできていた身だしなみが気にならなくなった。 |
o | 集中できない。イライラが増えた。うっかりミス(忘れ物や書き間違いなど)が増えた。 |
o | 些細なことでも心配し過ぎるようになった。好きだったことにも興味が湧かない。 |
o | 疲れやすくなった。 |
o | 腹痛や頭痛、めまいなど、身体的な不調がある。 |
1つでも当てはまる症状があったら、先生やカウンセラーに相談しましょう。
早い段階で適切な対応をすることで、安心して学校生活を送ることができます。
4月から頑張ろうと意気込んでいた人や、3月に新年度に向けて目標を立てていた人もいるかもしれませんね。完璧にこなそうとしたり、失敗しないように過ごしたりしていると心が苦しくなってきてしまいます。そんなときは「まあ、いいか」と声に出してみましょう。完璧じゃなくても大丈夫。声に出すことでだんだんとそう思えるようになってきて、心が軽くなってくるかもしれません。
【5月病を予防するには?】
- 変化はできるだけ少なくしよう
今の時期は4月から大きく変化した環境に慣れることが大切。新しいことに挑戦するのは、いろいろなことが落ち着いてからにしましょう。
- 休養をしっかりとろう
今まで頑張ってきた心と身体を休めてあげましょう。いつもより多めに睡眠をとったり、何もせずぼーっとしてみるなど、自分がリラックスできる方法を試してみましょう。
- 好きなことをしてみよう
ストレスを減らすために好きなことをするのも効果的。ただしSNSやゲームのやり過ぎには注意しましょう。時間を決めてやるのもいいですね。
- 日光を浴びて軽い運動をしよう
光を浴びることで体内時計が整い、セロトニンという幸せホルモンが分泌されて気持ちが安定します。散歩やサイクリングなど無理のない範囲で身体を動かすこともおすすめです。
5月病の症状がなくても、気になることがあれば気軽に相談室を利用してくださいね。