カウンセリング

アサーション

いよいよ夏休みも後半ですね。みなさんはどんな夏休みを過ごしていますか?

私は最近、住野よるさんが執筆された『麦本三歩のすきなもの』という本を読んでいます。まだ途中なのですがとても面白いです。

さて、今回は「自分の気持ちをきちんと伝えること」について書いていきたいと思います。この物語の中でも、三歩が友人に気持ちを伝える場面があります。思っていることを相手に伝えることってなかなか難しいですよね。言葉が足りなかったり誤解されてしまったり…。ここで鍵となってくるのが「アサーション」です。これは「相手を大切にしながら、それでも自分の思っていることを上手に伝えること」を言います。

人間関係の持ち方には3つの種類があります。自分優先の「攻撃的」、他者優先の「非主張的」、自分のことも考えるが他者も配慮する「アサーティブ」です。たとえば、外食をしている場面で注文と違うものが出てきたとします。大声で店員に怒鳴るのが「攻撃的」、何も言わないのが「非主張的」、注文と違うので替えてほしいことを丁寧に頼むのが「アサーティブ」なコミュニケーションといえます。

「攻撃的」では自分はすっきりしますが相手が不愉快な気持ちになります。一方で「非主張的」では状況が変わらず、自身にもモヤモヤが残るでしょう。では「アサーティブ」に気持ちを伝えるにはどうすればよいのでしょうか。 私は学生の頃、「アサーション・トレーニング」をやったことがあります。そこでは、グループになって場面を考え、「攻撃的」・「非主張的」・「アサーティブ」な伝え方をロールプレイし、それぞれどのような気持ちになったかを話し合うというものでした。

相手に伝える前に、どんなふうに伝えたら相手も自分も気持ちよく過ごすことができるかをシミュレーションしてみるといいのかもしれません。

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