黒湯の温泉として人気の「蒲田温泉」に初めて行ってきました。黒湯は海藻や木の葉といった、植物性物質が沈殿している海の底にある地層から湧出しているそうです。植物性物質を起源とする有機物「フミン酸」が多く含まれているので独特の黒いお湯となっていると説明がありました。お湯の中には、海洋性のミネラルもたっぷり含まれていて、美肌効果も期待できるということも魅力的ですね。
真っ黒い色を見た時、ぬるぬるしているのかなと思いましたが、案外さらりとしています。気になる匂いはなく、お湯から出ると体全体がしっとりとして美肌効果を実感しました。
お風呂に入ってキレイになるのは、お肌だけではありません。じつは体の中でも同様のリフレッシュ効果が起こっています。
〈 入浴による3つの効果〉
1.温熱効果
血のめぐりがよくなることで、酸素や栄養を含んだ新鮮な血液が全身をかけめぐり、血液中の老廃物や二酸化炭素が運び去られます。つまり、老廃物でいっぱいのドロドロ血液がサラサラに変わる体内変化が起きているのです。
2.静水圧効果
お風呂に入ると「ふぅ?」と息がもれることがあります。これは、お腹やお尻が水圧で縮む静水圧によるもの。この作用が全身への穏やかなマッサージ効果を生みます。水圧で末端に滞っていた血液や体液が心臓に押し戻されるので、むくみの解消にも効果的です。
3.浮力効果
水の中では浮力がかかり、体重が軽く感じられます。首までお湯に浸かった場合、お湯の中での体重は、なんと約10分の1! 体重60キロなら、水中ではたった6キロ。全身を支えていた関節や筋肉が重みから解放され、全身がゆったりとリラックスした状態になります。
以上のように、入浴後の爽快感には、それを裏づける科学的メカニズムがあったのです。
「毎日お風呂に入る人」は、毎日お風呂に入らない人に比べて幸福度が10ポイント高く、さらにシャワーだけの人との比較では、「湯船に入る人」の幸福度は12ポイント高いという結果が出ました。
お風呂に入るだけで「幸福感」が味わえるなんて!この「幸福感」は毎日手に入れられそうですね。