発達障害

ハローページ

1983年に「ハローページ」として発行が始まった50音別電話帳が、今年末の配布をもって終了することになりました。
(ハローページの発行・配布終了について 東日本電信電話株式会社 西日本電信電話株式会社https://www.ntt-east.co.jp/release/detail/20200618_01.html)

インターネットや携帯電話が普及する前、家庭の電話機の側にはたいてい、「ハローページ」や「タウンページ(職業別電話帳)」が置いてありました。そしてそこには世帯主のフルネームや住所が記載されていて、調べようと思えば誰でも簡単にその情報が手に入りました。現代の「個人情報」の感覚ではとても考えられませんね。
また時代の変化として「巨人の星」や「はだしのゲン」などで親が子どもに手をあげている描写は、今なら体罰や虐待として扱われるでしょう。私たちの価値観や判断基準は、時代によってかなりの変化を伴うようです。
発達障害などで課題を抱える人への支援も、今のように豊富ではなく、かつては「怠け」、「甘え」と判断されることも少なくなかったと感じます。現代でもなお、当時の感覚で子どもをみている方と出会うこともあります。
子どもに発達的な課題があり、母親としては医療や支援教育につながりたいが、祖父母から「そんなものはいらない」と突っぱねられて対応できずにいる等…、スクールカウンセリングの中で意外とよくあるケースです。
昔と今では、子どもへの対応もずいぶん変わってきています。きちんと叱り厳しく接することも大切ですが、そうではない対応が必要なこともあります。
私たちは専門家として、現代を生き、そこで悩んでいる子どもたちにどんな対応ができるか、正しく情報を発信していきたいと思います。

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