日々のこと・その他

観光地

「日光に行かずしてけっこうと言うなかれ」と昔から言われていますが、数ある名所旧跡の観光地にはなかなか行けないものです。現在では、映像や紹介番組などで各地の観光地はおろか北極点や南極大陸まで、アマゾンの密林からサハラ砂漠まで、各地の情報を見ることができます。技術の進歩で宇宙の星々から深海までも見ることができるのです。

そんな日常の中で、カナダのトロントに行く機会ができました。トロントへ行くならば「ナイアガラの滝」を見てみたいものだと思う私でした。トロントから列車とバスを乗り継いで、3時間ほどでナイアガラ到着。ホテルに荷物を預けていざナイアガラへ。ホテルやモーテルが立ち並び、飲食店や子供向けの遊技場、土産物売り場とカジノのビル。「自然がいっぱい」というよりも「昭和の熱海の温泉地の賑わい」を感じさせる温泉のない一大観光地でした。夏休みで家族連れも多く、世界各国からの旅行客で賑わい、どの人もワクワクと楽しそうなのが印象的でした。カナダ側には滝を眺める手入れの行き届いたクイーンビクトリア公園が広がっている。流れて来る爆風を浴びながら滝をぐるりと見て回れます。遊覧船にのり、滝つぼ近くまで行き、爆風を浴びるのも楽しい体験です。サンダルと着替えられるTシャツと短パンだと良いと感じます。夏場は直ぐに乾きますが、スニーカーなどは濡れたままになってしまうでしょう。夜にはライトアップされ花火も打ち上げられます。ナイアガラの滝は、水力発電に利用されたり、水の量を人工的に調節したり周辺の開発が著しいため世界遺産にはなっていません。それでも世界の観光地として人々に自然の力強さと美しさを見せてくれる稀有な場所であることには変わりありません。

日本や世界の観光地、昔からの観光地にはやはり人を引き付ける魅力があり、なかなか訪ねることは難しいでしょうが、機会があったらぜひあちこち見に行って欲しいです。心を動かさせる魅力を感じられることが人間に備わった人間らしい感情の働きであり、長い間ずっとたくさんの人が同じように心を動かさせてきたのだと人間の変わらない部分と面白さにも思いを寄せる時間が持てるからです。

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