夏休みの宿題が終わらず最後の2~3日にラストスパートをかけていた小中学校時代を胸の奥がきゅんと痛むような感覚と共に思い出す8月の終わりごろです。毎年、夏休みが始まる時に「今年は7月中に宿題を終わらせて遊ぶぞ!」と計画を立てるのですが、余裕で終わるはずの宿題はなぜか終わらず、焦る8月終わりとなっていた自分でした。気が付くとお盆が過ぎており、それでもまだ10日以上あるから大丈夫と遊び惚けて、ラストスパートのやっつけ仕事で何とか終わらせるという計画性も学びもない、ちょっと嫌なことは先延ばしにしてしまうというのが私の夏休みの恒例で、今でもその傾向は残っていると認識しています。
夏休みが終わると、自由研究を持って登校する子もいるでしょう。私が小学校高学年か中学生の頃、いつもしっかりと模造紙にまとめ時間をかけた自由研究を提出する同級生がいて、「草木染め」の研究がありました。小さい布を色々な植物で染め、植物による色の違いなどが研究されていました。世の中に、草木染めと言うものがあるのだと認識した最初のできごとでした。かといってその後、自分で草木染めを研究することはなく、凝りもせず8月最後に宿題のラストスパートをかける生活が改まることはなかったのですが、模造紙に貼られたいくつもの小さな草木染めの布はなぜか記憶に残っていました。草木染めの面白さを知るのは、ずいぶん大人になってからです。身の回りの植物の葉、実、花、根、樹皮などを煮だし、布を浸して煮沸したり着け置いたりして染色し、媒染剤を使い色を定着させると言うものです。太古の昔からある方法で、植物により豊かな色彩を楽しめます。子どもが小さかったころ、子どもが通っていた自然クラブで草木染めのイベントがあり、面白くて自宅でも台所でハンカチなどを染めて遊んだりしました。布の素材によっても色の出方は大きく変わりそれも楽しいものでした。
また、草木染めをやってみたいなという気持ちが湧き上がり、ネットで調べてみるとたくさんの方達の投稿がありましたが、共通しているのは自宅でやるならキッチリした分量や方法はなく、料理のように試しながら工夫していくということでした。ただ、それなりに準備は必要なので、8月中には一度トライしてみようかなと思いました。