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今を大切に生きる

11月に入り、秋らしくなってきましたね。秋はおいしい食べ物がいっぱいで、ついつい食べ過ぎてしまいます。「食欲の秋」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。秋は夏よりも日照時間が短くなるので、幸せホルモンであるセロトニンの分泌が減ります。それにより、セロトニンの材料となるトリプトファンという栄養素を補給しようとして、食欲が増すのだそうです。

さて、みなさんはマインドフルネスを知っていますか?今ここで起こっていることに意識を向ける方法です。「今ここ」に意識を向けることで不安な状態から解放され、リラックスすることができます。その中でも「今食べているものに意識を向ける」というマインドフルネスがあるのでご紹介します。

例えば食事のとき、一旦テレビやスマホを手放して、いま口に含んでいるものを一口一口味わって食べてみてください。そして食べ物の形、食感、味などに意識を向けてみます。そうすることで自然と「今ここ」に意識を向けることができます。先日、お祝いごとでケーキを食べていたとき、今食べているケーキに意識を向けてみました。すると、他の心配なことに意識が向かないので頭がすっきりして、幸せで満たされる感覚がありました。食欲が増してくる今の季節、ぜひやってみてはいかがでしょうか。

私は音楽が好きでよく聴いているのですが、そこですてきな曲を見つけたのでこちらも紹介したいと思います。Mrs.Green Appleのボーカルである大森元貴さんの楽曲『メメント・モリ』です。その歌詞の中に『僕もいつの日か全部置いて逝かなきゃいけないけど 今日までの幸せ数えたらなんてこと無いのです』という一節があります。メメント・モリとはラテン語で『死を忘れるな』という意味。これは中世の修道院のあいさつで、元々はカルぺ・ディエム『その日一日の花を摘め、今を生きよ』という言葉が続いていたそうです。話が少し大きくなってしまいましたが、『メメント・モリ』という曲の歌詞や、カルぺ・ディエムの言葉のように一日一日を大切に、「今ここ」にある幸せを感じながら過ごしていきたいですね。

 

 

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