心理学

緊張とうまく付き合うコツ

2月は受験シーズンや学年末試験がある学校も多いでしょう。そんな時はプレッシャーや不安も感じやすくなりますね。では、どうしたら緊張と上手く付き合えるのか、ということをお話ししていきたいと思います。

試験や部活の大会で、「緊張しすぎて実力が出せなかった・・」なんて経験は、誰もが一度はあると思います。一方で「少しの緊張がある方が、集中力が上がる!」という場面もありますよね。この「緊張」と「パフォーマンス」の関係を説明するのが、“ヤーキーズ・ドッドソンの法則”なのです。この法則によると、人のパフォーマンスは「適度な緊張感」があるときに最も強くなるといわれています。緊張がなさすぎるとやる気が出ず、逆に緊張しすぎると頭が真っ白になったりミスが増えたりします。つまり、集中力を発揮するためには、リラックスしすぎても、緊張しすぎてもダメで、「適度なバランス」が大切と考えられます。では、どうやって“ちょうどいい緊張感”を保つのでしょうか。

まずは深呼吸や軽いストレッチで、体の緊張を和らげてみましょう。また、「失敗しても大丈夫!」「次がある!」と考えることで、気持ちを軽くするのも効果的です。さらに事前にしっかり準備をすることで、「自分は大丈夫!」と自信を持つことができます。逆に、全然やる気が出ないときには小さな目標を立ててみると良いでしょう。「3問だけ問題を解いてみよう」といった小さな目標なら、取り組みやすく、緊張感も自然と高まります。

ヤーキーズ・ドッドソンの法則が教えてくれるのは、緊張は「悪いもの」ではなく、使い方次第で味方になるということ。適度な緊張感を持ちつつ、自分のペースで挑んでみてはどうでしょうか?次の試験でこの法則を思い出して、緊張を上手くコントロールしてみてください。

(ヤーキーズ・ドットソンは、心理学者のロバート・ヤーキーズとJ・D・ドットソンの名前が由来)

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