東京教育カウンセリング研究所では、東京文理学院の生徒に向けて『相談室だよりあおぞら』を発行しています。今回のテーマは「あいさつをしよう!」です。
【相談室だよりあおぞら No.6】
夏休み以降、体育祭、文化祭と学校行事が続きました。それらの行事を通じて多くの人達と交流し、親交を深めたのではないでしょうか。友人や知人が増えれば、1日に交わすあいさつの回数も自然と増えていきますよね。そこで今回はあいさつについて改めて考えてみましょう。
あいさつをしよう!
握手やハグやハイタッチなど、国や地域でそれぞれのあいさつの表現は異なりますが、世界中で人々はあいさつを交わしています。それではなぜ、私達はあいさつをするのでしょうか?
なんで、あいさつをするんだろう?
あいさつは、どの国や地域においても「自分はここにいるよ。あなたはそこにいるね。私たちは敵ではないよ。安心していいよ」の表現です。あいさつは友好の証で、お互いの安心のために交わします。みなさんも経験があると思いますが、入学式やクラス替え後の教室など、慣れない環境では最初の一言が出てこずに話しかけられるのを待ってしまうということはありませんか?そこで大切なのは友好の証、あいさつです。
仲良くしたいのに自分からは話しかけられずにいるというときこそ、あいさつが大切です。相手の存在を認め、友好的な自分の存在を知ってもらうことから始めていきましょう。 |
マスクを着用している今こそ、意識的にあいさつを交わそう!
コロナ感染症の影響でマスクの着用が日常化して3年目になりました。マスクをしていると顔半分が覆われてしまい、お互いの考えや気持ちを表情から察し合うということが難しくなります。マスクの着用で表情の伝達が制限されるようになった今、言葉で伝え合うことが一層重要になったように思います。
ことば + 顔の表情 + 身振り手振り(ボディーランゲージ) = コミュニケーション
日本では他国に比べてボディーランゲージが控えめです。マスクで表情が分かりづらくなった今こそ、ことばが大切です。あいさつはコミュニケーション。話すのは苦手という人は、積極的にあいさつをしていきましょう。 |
あいさつをしてあいさつが返ってくると、安心したり心が温かくなったりします。反対にあいさつをしても返事がないときは、さみしくなり一人ぼっちになったような不安な気持ちになります。マスクをしていてもあいさつの声が聞こえてくる場所は、気持ちよく安心できる場所です。学校でも家庭でも、意識してあいさつをすることが日々の気持ちの安定の第一歩ではないかと感じます。お互いに気持ちの良い場を作って、心温まる良い冬を過ごしましょう。