心理学

「バイアス」について

新型コロナウイルスのワクチン接種が始まってしばらく経ちました。もしかしたら既に接種を済ませた方もいらっしゃるかもしれません。私のところにも、自治体や職場からの案内が届いています。
早くワクチン接種を受けたいという人もいれば、そうでない人もいて、考え方は人それぞれのようです。
どれが正しい選択かは個人によると思いますが、心理学では人の判断に様々なバイアス(判断するときの考え方の歪み)がかかることが知られています。
代表的なものには、「確証バイアス」があります。「確証バイアス」とは、自分の考えに合う情報だけを集め、そうでない情報を無視してしまうことを言います。例えば、喫煙者が「たばこを吸っていても長生きした人がいる」という情報だけに注目し、喫煙による悪影響を無視してしまう傾向などが挙げられます。
もしかしたら、予防接種に苦手感を持つ人が、副反応の情報だけに注目してしまうこともあるのかもしれません。
今回のワクチンに限らず、様々な判断の場面で、自分にバイアスが働いていないかと考えてみるのも大切ですね。

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