日々のこと・その他

『相談室だよりあおぞら』No.7を発行しました

?東京教育カウンセリング研究所では、東京文理学院の生徒に向けて定期的に『相談室だよりあおぞら』を発行しています。
先日発行したNo.7は、「記憶の仕組みと反復学習」がテーマです。
【相談室だよりあおぞら No.7】
新年あけましておめでとうございます。1月は試験や検定もあり、進級や卒業に向けて改めて勉強を頑張ろうと思っている人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、記憶の仕組みに焦点を当て、反復学習の効果についてお話ししたいと思います。学校の試験や漢字検定、パソコン検定などの資格・検定試験の勉強にも役立ててください。

記憶の仕組みと反復学習

エビングハウスの忘却曲線
記憶とは、①覚える⇒②頭にとどめる⇒③思い出すという3つのステップからなる情報処理の過程だと言われています。つまり記憶とは単に覚えるだけではなく、必要なときに必要な情報を取り出す(思い出す)までの一連の過程が記憶の働きになるということですね。それでは、どのようにすれば記憶の働きを高め日々の学習に活かせるでしょうか?
答えは【反復】
学習によって初めて覚えた情報の多くは学習直後から忘れられていくことが、科学的に証明されています。ある実験では、学習により得た新たな情報の約半分は4時間後には忘れられてしまうという結果も出ていて、反復学習の重要性を示す裏付けにもなっています。
忘れることは普通のこと。反復学習で記憶の定着を図りましょう。

それでは反復学習について3つのポイントを交えて具体的に考えていきましょう。
1. 繰り返しおこなって覚えよう
パソコン検定であれば、実際にパソコンを操作しながらの反復学習が効果的です。試験勉強であれば、先生から渡された演習プリントを繰り返し解いてみましょう。実践的に練習や演習を重ねることで①覚える⇒②頭にとどめる⇒③思い出すまでの過程がスムーズになり、試験で効率よく解答する練習にもなります。
2. 一度で完璧に覚えようとしない

単語や漢字などの暗記には反復学習が特に効果的です。初めはなかなか覚えられずにいらいらすることもあるかもしれませんが、反復していくうちに効率は上がり効果を実感できるはずです。継続的な反復学習によって記憶の定着を図りましょう。
3. 授業の復習はその日のうちにしよう

時間が空きすぎてしまうと再学習の効果が薄れてしまいます。習ったことは記憶が新鮮なうちにできるだけ早く復習しましょう。定期的な復習と組み合わせることによって効果的に学習内容の定着を図れます。
人間の脳は一度に多くのことを覚えるようにはできていません。「継続は力なり」。繰り返し学習することにより記憶は定着し、知識となります。1月、2月は単位認定試験などもあり試験が続くので、上に挙げたポイントを意識して試験に備えましょう。ぜひ試してみてください。?

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