カウンセリング

SSTってなんだろう

突然ですがみなさん、SSTを知っていますか?私はよく小学校のカウンセリングでSSTをやってほしいと依頼されることがあります。

SSTとは、ソーシャルスキルトレーニングの略で、挨拶やコミュニケーションなど、社会生活を送る上で必要なスキルを高めるトレーニングのことです。対人関係や感情のコントロールが苦手な子どもに効果があるとされ、学校や放課後等デイサービスなどで取り入れられており、精神科の病院でデイケアとしてプログラムに組み込まれていたりもします。SSTでは特定の場面で必要なスキル(例えば、挨拶や上手な断り方など)を、お手本を参考に役割を決めて練習していきます。

基本的な流れとしては、まず「インストラクション」でこれから学ぶソーシャルスキルを伝え、次に「モデリング」でセラピストがお手本を見せます。お手本を見たあとは「ロールプレイ」で役割を決めて練習をします。その後、練習を振り返り、どこが良かったか、どうすればより良くなるのかを話し合います。子どもに対してはSSTのカードを使って、支援者と一緒に「この場面のときはどうする?」と考えたりすることもあります。

普段の生活でも挨拶をしたり、対話をしたり、遊んだりすることもSSTになると思います。少しずつ段階を踏み、うまくできたときには言葉で褒めてその行動を強化すると良いでしょう。自分で「~ができた!」とつぶやいてみるのも効果的です。私も最初は自分に自信がなかったのですが、できたことを家で1人で口に出すようになってから少しずつ自信がついてきたような気がします。

 

東京教育カウンセリング研究所では昨年度に引き続き、吉川市みらいステップアップ助成事業「季節の自然体験を通じた交流イベント」を年4回に分けて開催するほか、新たにSSTプログラムも行う予定です。こちらについてはあらためてお知らせしますので当ブログをチェックしてくださいね。

 

次回の交流イベントは6月14日(土)です。埼玉県吉川市にある農園「たがやすはうす」で参加者やスタッフと交流しながら、薪割りや焚き火、農業体験、調理や工作など季節を感じる体験をすることができます。対象は小学生以上~20代の不登校・ひきこもり・発達障害傾向のある方で、保護者の方も同伴いただけます。ファームセラピーのホームページや研究所のインスタグラムをチェックしてぜひご参加くださいね。

ファームセラピーHP:https://www.farm-therapy.com/

研究所インスタ:https://www.instagram.com/npo_teci/?locale=ja_JP

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