「健康的な“からだ”」という言葉は、見聞きすることが多い反面、「健康的な“こころ”」という言葉はあまり馴染みがないように思います。健康診断等で体の状態を細かく診てもらうのに心の状態を診てもらうことはあまりないですよね。こころが健康な状態とは、その人らしい生き生きとした「こころの状態」が保たれていることで、4つの要素から考えることができるようです。
1. 情緒的健康:自分の感情に気づいて表現できること
2. 知的健康 :状況に応じて適切に考え、現実的な問題解決ができること
3. 社会的健康:他人・社会と建設的でよい関係を築けること
4. 人間的健康:人生の目的・意義を見出し、主体的に人生を選択すること
こころの健康を保つために、一番大事なことは「休養」です。からだを意識的に休めることはあっても、こころを休めるという意識はあまりないですよね。まずは、学業・仕事によって生じた心身の疲労を回復し、元の活力ある状態に戻すという側面の「休む」ことが大事になります。そして、英気を養い、身体的・精神的・社会的な健康能力を高めるという側面の「養う」ことも重要です。
休養の時間を作っても、ただゴロゴロして過ごすだけではなく、意識的にリラックスできる時間を作ったり、自分を見つめたりする時間を確保したり、趣味・スポーツ等をして積極的に活動したりすることも、こころの健康に繋がります。
とはいえ、何もせずにゴロゴロしたり、居眠りをしたりする時間も至福の時間ですよね。休みの日に、「あ、この時間はこころの休養になっているかも」と少し意識するだけでも、自分のこころの状態を考える良い時間になると思います。私は・・・何も考えずに掃除をすることがこころの休養になっているように思います。