不登校

登校予定を立てる

不登校傾向の子どもやその家族とのカウンセリングをしていると、相談の中で「登校の予定を立てる」作業が必要になる時があります。
例えばその子が断続的な登校となっていて、毎朝親子で、「行く」「行かない」の言い争いが起きているとします。その場合、その日の朝に登校するかどうか決めるのではなくて、あらかじめ予定を立てて「今日は行く日」、「今日は休む日」と分けることで衝突を減らすことができます。
毎朝、その日の登校を巡って喧嘩をしていると、それだけで親子ともに疲弊してしまい、学校を休んでいるのに気持ちが全く休まらない、お互いに辛いだけ、となっている場合があります。
もし私が体調不良などでしばらく仕事に行けなくなったとして、毎朝職場から「今日は来れそうか?」、「明日はどうだ?」と連絡が来たら、とても気が休まらないでしょう。休む時にはしっかり休む、と割り切ることで効果的な回復がしやすくなります。
連日の言い争いの末の週2日の登校と、予定通りの週2日の登校では、実際の登校日数は同じでも、本人の気持ちの安定も、家での親子関係もかなり変わってきます。
今の状態を乗り越えるために、本人も周りもなるべく気持ちの余裕をもって、良い関係で対応を考えていけたら、よりよい経過につながるのではないかと思っています。

*不登校の在り方や必要となる対応は、その人、その事例によって様々です。上記のような対応が功を奏する場合もあれば、他の対応が必要となることもあります。ご自身やご家族などについて気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

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