立春から春分の日頃までの時期は、気候が温かくなり、草木が芽吹き始めることから「木の芽どき」とも呼ばれます。この時期は、気温の変化が大きく身体的精神的にバランスを崩しやすい時期のため、昔から病気に注意するべき時季と言われています。春は変化の多い時季で心身がストレスを受けやすいといえます。卒業・入学・引っ越しなどの生活環境の変化や、三寒四温と言われる気温・気圧・湿度といった気候の変化も大きい時季です。花粉症やアレルギーの人は、さらに心身の負担は大きくなります。こうした、心身のストレスが自律神経の乱れを引き起こします。
自律神経の乱れによる心理面の変化として、不安、イライラ、落ち込み、不眠、怒りなどが生じます。それにより生活の乱れが起きてくることがあります。
春特有の不調の対策には以下の点に注意しましょう。
①生活リズムを正しくする
起きる時間、寝る時間を決め十分な睡眠を取りましょう。朝の太陽の光を浴びて、セロトニン(幸せホルモン)が増えることで不安の解消に繋がります。
②食事内容を見直す
栄養バランスを考え偏食せず、なるべく決まった時間に食事を3食摂りましょう。旬のものを食べると、栄養豊かで食べる楽しみもふくらみます。
③運動と休養のメリハリをつけましょう
自律神経を安定させるために、運動の習慣をつけましょう。ウォーキングなどの軽めの運動をゆっくり長く続けるのがポイントです。休日は何もしない時間を作ることも大切です。
④花粉症対策をしっかりしましょう
花粉症のある方は、春の心身不調の第一の原因かもしれません。大きなストレスの一つであるため、自分に必要な対策をとりましょう。
⑤気候の変化に対応しましょう
気温の変化が大きく体温調節が難しいことがストレスになりがちです。その日の天気予報を参考にしながら、着脱しやすい服装を選ぶと良いですね。
上記を意識して生活を安定させ、不調を感じがちな時季を乗り切りましょう。