心理学

心理的リアクタンス

朝晩はようやく秋らしさを感じられるようになってきたものの、日中はまだまだ暑いですね。先日、ショッピングモールなら涼しいと思い、ウロウロしながら買い物をしていました。いくつかのお店で「数量限定」「期間限定」という張り紙があり、何故かその張り紙につられ買ってしまいました。「数量限定」や「期間限定」という言葉に弱く、ついつい急いで買わないとと思ってしまうのは私だけでしょうか?

このように希少性をアピールされ、”今のうちに手に入れないと!”と思ってしまうことを心理学では心理的リアクタンスと言います。リアクタンスとは『抵抗』『反発』といった意味があり、心理的リアクタンスは、選択する自由が外部から脅かされた時に生じる、自由を回復しようとする反発作用のことをいいます。つまり、「手に入れたい!」という自由選択権がなくなってしまうため、抵抗や反発をして「手に入れないと!」と思ってしまうのです。もっとわかりやすくいうと、夏休みの宿題をやろうと思っていたところで、他の誰かから「宿題やりなさい!」と言われたことで、「やりたくなくなった。」、「もうやらない!」、と思うことが心理的リアクタンスになります。

人から何かを強制されたとき、反発心を持ちやすくなる、といった心のメカニズムと言えます。この心の動きは、人が生まれながらにもった、「自分のことは自分で決めたい。」という欲求から来ています。このような心の動きを理解していると、少し冷静に自分が今何をしたいのか、必要なのかがわかるかもしれませんね。

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