学校では夏休みが始まり、暑さも勢いを増してきましたね。みなさんはいかがお過ごしでしょうか。どこかへ出かけるという方や、お家でゆっくり過ごして身体を休める方もいらっしゃると思います。私は先日、勤務している学校でアンガーマネジメントの研修に行ってきました。アンガーマネジメントとは「怒りの感情と付き合うためのトレーニング」のこと。ここでは「怒り」で後悔しないために「必要のないことは怒らず、必要のあることは上手に怒る」ことを目指します。とても学びになったので、こちらでも少しご紹介したいと思います。
怒りはどうして生まれるのでしょうか。みなさんが怒りを感じるのはどんなときですか?私は最近、仲良くなりたくて話しかけた人に「話しかけるな!」「どっか行け!」と言われてイライラしてしまいました。でも冷静になって考えてみると、イライラする前に「そんなにキツく言わなくてもいいのに」「仲良くなりたかったのに」という悲しみの感情があったことに気が付きました。怒りというものは、なにか別の感情に付随して生じるようです。つまり「怒りの前には元となっている感情が必ずある」のです。この感情に気付き、「私が感じたこと」として相手に伝えてみると、怒りと上手に付き合うことができるそうです。この例で言うと、「あなた、そんな言い方ないよ!」ではなく、「私はそう言われてとても傷ついた。悲しい気持ちになったよ」と伝えるのです。相手がどう反応するかは分かりませんが、私自身は怒りの感情をコントロールでき、そのイライラを相手にぶつけずに済みます。
また、自分の「べき」を知るワークも面白かったです。人にはそれぞれ「こうするべき」というものがあります。例えば、待ち合わせしているときにはどのくらいの時間に行けばいいか?という質問で、私は「5分前」と答えたのですが、もう1人の方は「待ち合わせの時間までに行けばいい」と回答していました。人によって「べき」が違うことに改めて気付かされました。そして、「自分とは違うが許せる範囲」と「許せない範囲」があると思います。この「許せる範囲」を広げていくこともアンガーマネジメントで大切なようです。そのためには、人それぞれ「べき」が違うことに気付くことはとても重要なことだと思いました。どんな「べき」を持っているのか、周囲の人と話してみるのもいいかもしれません。
私もこの研修で学んだことを活かして、自分の怒りと上手に付き合っていきたいと思いました。皆さんもぜひ参考にしてみてくださいね。