東京教育カウンセリング研究所では、東京文理学院の生徒に向けて定期的に『相談室だよりあおぞら』を発行しています。
ゴールデンウィーク明けに発行したNo.2は、5月病がテーマです。5月病に負けないためにも、記事の予防法を参考にしてみてくださいね。
【相談室だよりあおぞら No.2】
新年度が始まり1カ月ほど経ちました。真新しい制服と共に高校生活が始まった1年生はもちろんのこと、2年生と3年生にとっても進級に伴う環境の変化があったかと思います。環境の変化は「心機一転」というように、私たちの気持ちをリセットし、やる気を刺激してくれますよね。しかし、一方で慣れない環境では知らず知らずのうちにストレスをため込んでしまうこともあります。特にこの時期に注意しなければいけないのが「5月病」です。
5月病なんかに負けないぞ!!
5月病という病気は正式には存在しないのですが、ゴールデンウィーク後に起こる一時的な心身の不調を5月病と呼びます。真面目な人ほど新しい環境に馴染もうと無理をし過ぎてしまい、発症する傾向があるようです。5月病をしっかりと予防して充実した学校生活を送っていきましょう。
【5月病の主な症状】
1 集中力の低下:好きなことであっても集中できず、イライラすることが多い
2 気分の落ち込み:不安感が強く、好きだったことにも興味がわかない(無気力感)
3 睡眠の質の低下:寝つきが悪くなったり、変な時間に目覚めたりする
4 食欲不振:食べる量が減り、あまり食べたいとも思わない
このような症状や兆候があったら、先生やカウンセラーに相談しましょう。
【このような性格の人は注意をしましょう!】
1 完璧主義:失敗は許さず、物事をきっちり、しっかりやろうとする
2 義務感が強い:決められたことや約束をしたことは必ず守ろうとする
3 自分よりも他の人:自分よりも他の人の意見や希望を優先してしまう
真面目で責任感が強く、親切な人ともいえますよね。どれも素晴らしい性格的な特徴でもありますが、時にはリラックスすることも大切です。
【5月病の予防法】
規則正しい生活のリズムを維持する
夜更かしせず、 早寝早起をしましょう。規則正しい生活のリズムとパターンを守り、充分な睡眠時間をとれば心にゆとりが出てきます。
趣味に取り組む
ストレスを上手に発散するためにも、好きなことに没頭する時間を設けることは大切です。ただし、ゲームは時間を決めてやるようにしましょう。
日光に当たり運動する時間を設ける
日光浴と適度な運動は、私達の気分を安定させてくれます。外でできる運動を生活に取り入れてみましょう。散歩やサイクリングなど気持ち良く30分程度でできる運動がおすすめです。
悩みがあれば相談する
悩み事は1人で抱え込まずに、先生やカウンセラーに相談してみましょう。1人では解決できない問題でも、周りの助けがあれば解決できることは沢山あります。
無理をし過ぎず、できることから始める
『友達は欲しいけど、どう接したらいいかわからない』という人がいるかもしれませんね。挨拶をしたり、当番やクラスでの役割を果たしたりするなど、今の自分にできることを続けてやっていきましょう。
新しい環境に慣れるには時間が必要です。焦らずに、規則正しい生活を維持していきましょう。